【技能】過去の受験者が技能試験対策で苦戦したことは?おすすめの対策方法もご紹介!

過去の受験者が技能試験対策で苦戦したことは?おすすめの対策方法もご紹介!
過去の受験者が技能試験を受験するにあたって一番苦戦したことを聞いてみました。

過去の受験者から頂いた回答を大きく6つに分類しました。 それぞれ、どういうところで苦戦したのかに加え、電工試験の虎おすすめの対策方法を併せてご紹介していきます。

1. 複線図

候補問題全13問分の複線図を理解するのに苦戦した…

施工時間40分と限られている中、短い時間で複線図を描けるようになるのに苦戦した…

まずは複線図が描けるように、「複線図の描き方」の解説動画を見て基礎を理解しましょう!

基礎が理解できたら、何度も繰り返し練習しましょう!

複線図を描けるようになると、各候補問題でどのように電気がつながっているのかが分かるようになってきます。
ただ、慣れるまでは復縁図を描くのに時間がかかってしまいます。
単線図を見て、すぐ複線図に書き起こせるよう反復練習をしましょう。
複線図の反復練習には DK-210 複線図練習キット が役に立ちます。

2. 40分以内に施工を完了すること

初めて候補問題に挑戦した時はかなり時間がかかった!

時間内に落ち着いて作業を正確にできるかが不安だった。

時間配分の調整が難しい!

事前に時間配分を決めておきましょう!

技能試験では40分という短い時間で候補問題を完成させなければなりません。
練習の段階で時間配分を決めておくことをおすすめします。
電工試験の虎でご紹介しているのは以下の時間配分です。

また、時間短縮をするには「慣れが大事」と答える受験者が多かったです。
コラム「候補問題何回練習した?」でもご紹介している通り、
候補問題を2~3回練習される方が多いようです。
1回目は候補問題の理解
2.3回目は時間を意識しての練習
と、目的を変えて練習に励まれている方が多いようです。

3. ケーブルのストリップ・のの字曲げ

P-958でVVFケーブルをストリップするのに苦戦した…

芯線を傷つけない力加減のコツをつかむのに時間がかかった…

のの字曲げをきれいに作るのが難しかった!

P-958の使い方を見直してみましょう!

P-958 VVFストリッパー は技能試験で一番たくさん使用する工具かと思います。
うまく扱えない時は、一度自分の使い方を見直してみるのもおすすめです。
持ち方など初歩的な内容から説明しているので、つい「自分は見なくても大丈夫」とスルーしてしまいますが、「この動画を見るまでずっとケーブルの剥き方を間違えていた」という方もいました。
正しく工具を使うことで、作業がやりやすくなるのはもちろん、全体的なスピードアップにもつながります。ぜひ参考にご覧ください。

4. リングスリーブの圧着作業

リングスリーブの中ダイスの圧着が大変。けっこう力がいる。

リングスリーブの圧着で芯線を揃えてキレイに圧着するのが難しかった。

電線が多くて混乱する場合は、マーカーやテープで電線に印を付けてみましょう!

FAQ「ケーブルにペンやマーカーで印をつけてもいいですか?」 のページもご覧ください。

接続に使用する部分を90度に曲げ、電線を立ち上げるようにしましょう!

接続に使用する部分を上の写真のように90度に曲げておくと、電線を接続する際に狭いアウトレットボックス内でもすっきり見やすくなります。
こうしておくと、芯線被覆の高さも揃えやすくなり、キレイに圧着接続出来るようになります。

P-926 合格クリップ で仮接続した時に、間違いがないかよく確認しましょう!

万が一間違えていたとしても、仮接続の状態だと簡単に修正できます。
接続後に修正するとなると、作業の難易度があがり時間もかかってしまうので、仮接続で間違いがないことをしっかり確認するようにしましょう。

5. 欠陥の判断

自分の施工が欠陥に該当するのか分からなかった。

ケーブルが長すぎてもいいのか、芯線がどれぐらい見えても問題ないのかなど、 細かいところの判断が気になった。

自分の作品と、欠陥事例の写真とを見比べる癖をつけましょう!

電工試験の虎サイトにて、 各単位作業の欠陥事例 を掲載しています。
まずはこの画像と自分の施工を見比べて、欠陥事例を理解しましょう。
欠陥事例の画像は 電工試験の虎 スマートフォンアプリ でも確認できます。

試験センターの 「技能試験の概要と注意すべきポイント」 を確認しておきましょう!

試験センターが公開している資料では、より詳しく技能試験の注意すべきポイントについて掲載されています。
約40ページと長いですが、読んでおいて損はありません。必ず読んでおきましょう。

6. 試験当日の詳細

試験会場の机は狭いと聞いていたので、作業スペースを考えながら練習していた。

試験当日にすごく緊張してしまい、普段やらないミスをしてしまった!

技能試験当日の流れのイメージが付かず不安だった…

試験当日の様子を少しでも把握しておきましょう!

通常の試験に比べると技能試験当日のイメージがわかないという方が多いです。
入念に準備をしていきたくても、当日の様子が分からないと対策も難しいかと思います。
また、対策を進める中で「布尺を机に貼っていいのか」「工具はどこに置けばいいのか」など、気になる点が出てくるかと思います。
そんな時は、こちらの動画で技能試験当日の流れを予習しておきましょう。
流れを理解しておくと、当日の焦りも抑えられ、比較的落ち着いて試験本番を迎えることが出来るはずです。

「苦戦したこと」と一口に言っても、様々な困り事がありますね。
ですが、いずれも試験までの間に対策が可能なものばかりです。
本番で落ち着いて施工できるように、早めに不安の種をつぶしておきましょう!