解答・解説
プロパンガスを他の小さな容器に小分けする場所 合成樹脂管工事特殊場所(引火、爆発の可能性がある危険な環境)では火花・放電が発生しないように電気工事を行う必要があります。
特殊場所では、金属管工事・ケーブル工事(MIケーブルか規定の金属外装ケーブルを使用し、それ以外の場合は防護管に入れる)・合成樹脂管工事(厚さ2.0mm未満の合成樹脂管、CD管以外の合成樹脂管を使用)が限定的に行え、爆発等の危険度合に応じて、さらに基準が強化されます。
爆発の危険性がある場合は合成樹脂管工事を行うことができません。
プロパンガスは可燃性ガスに該当するため、金属管工事またはケーブル工事のみ可能です。
小麦粉は可燃性粉じんと扱われ、金属管工事・ケーブル工事・合成樹脂管工事が可能です。
解答・解説
ライティングダクト工事で、ダクトの開口部を上に向けて施設した。ライティングダクトの開口部を上に向けて施工するとホコリ等がダクトの内部に入り絶縁不良の原因となるため禁止されています。
ライティングダクト
解答・解説
管相互及び管とボックスとの接続で、接着剤を使用したので管の差し込み深さを管の外径の0.5倍とした。合成樹脂管同士を接続するとき、カップリングを用いない場合、片側の管を熱で軟化させておいて径を拡張して、もう片方の管を差し込みます。
その際に接着剤を用いた場合、管の差し込み深さは管の外径の0.8倍以上にします。
接着剤を用いずに接続した場合、管の差し込み深さは1.2倍以上にします。
解答・解説
太さ25[mm]の薄鋼電線管相互の接続にコンビネーションカップリングを使用した。薄鋼電線管相互の接続では薄鋼電線管用のカップリングを使用します。
コンビネーションカップリングは異なる種類の電線管を接続するのに使用します。
解答・解説
ケーブル工事とし、金属板張りの壁を十分に切り開き、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁し、貫通施工した。電線及び電線管が金属板張りの壁を貫通する際、電気的に接続させてはいけません。
電線が金属板張りの壁を貫通する場合、施工する部分の金属板を十分に切り開き、合成樹脂管等の耐久性のある絶縁管をはめるなど金属板と絶縁するように施工します。
解答・解説
図記号は天井隠ぺい配線でIV線が通線していることを表します。PF16は内径16mmの合成樹脂製可とう電線管を表します。
解答・解説
ガス管と接触しないように施設すること。ケーブル工事による配線では、ガス管・水道管・弱電流電線(電話線など)と直接接触しないように施工します。
解答・解説
三相3線式200[V]の金属管工事で、電線を収める管の全長が10[m]の金属管合成樹脂管に金属製ボックスを接続する場合、ボックスに接地工事を行います。
以下の条件では合成樹脂管工事の接地工事を省略することが出来ます。
[合成樹脂管工事の接地工事省略条件]
①乾燥した場所に施設。
②直流300Vまたは交流対地電圧150V以下で簡易接触防護措置を施す。
イ … 乾燥した場所で、①にあてはまるため、省略できます。
[電気設備の接地工事省略条件]
①直流の使用電圧が300V以下または、交流対地電圧が150V以下の機械器具を乾燥した場所に施設。
②低圧用の機械器具を乾燥した木製の床、これに該当する絶縁性のものの上で取り扱うように施設。(コンクリートの床は該当しない)
③電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具を施設。
④水気のある場所以外の場所に施設する機械器具に電気を供給する電路に、電気用品安全法の適用を受ける漏電遮断器(定格感度電流15mA以下、動作時間が0.1秒以下の電流動作型のものに限る)を施設
ロ・ハ … 対地電圧が150V以下で機械器具を乾燥した場所に施設しているため、D種接地工事を省略できます。
[金属管工事の接地工事省略条件]
①乾燥した場所で管の長さが4m以下。
②対地電圧が150V以下で長さが8m以下の管を乾燥した場所に施設もしくは簡易接触防護措置を施す。
ニは対地電圧が200Vで管の長さが4mを超えて、上記の条件にあてはまらないため、D種接地工事の省略は出来ません。
解答・解説
電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具を屋外に施設した。使用電圧が60Vを超える金属製の外箱を有する低圧電気機具には漏電遮断器を施設する必要があります。
以下の条件で、漏電遮断器を省略することができます。
①機械器具に簡易接触保護装置を施す。
②機械器具を乾燥した場所に施設する場合か、機械器具の対地電圧が150V以下で水気のある場所以外の場所に施設
③機械器具が電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造
④機械器具に施設されたC種接地工事、D種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合
イ、ロは水気のある場所のため省略できません。
ニは水気のある場所以外の場所であるが、対地電圧が150Vを超えているため、省略できません。
また、イ、ロ、ニはD種接地工事されている必要がありますが、接地抵抗値がいずれも3Ωを超えています。
接地抵抗値の条件でも、漏電遮断器の施工を省略することはできません。
解答・解説
ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を、点検できないか隠ぺい場所に施設した。ネオン放電灯の工事の配線は展開した場所に行います。点検できない隠ぺい場所には施工できません。
解答・解説
600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルを防護装置に収めないで使用したケーブル工事石油などの危険物が存在する場所では合成樹脂管工事・金属管工事・ケーブル工事で施工しなければいけません。
ケーブル工事の場合はMIケーブルを除き、電線管その他の防護装置に収めて施工しなければいけません。
解答・解説
IVFEPは地中埋設用に使用します。地中埋設用の電線はケーブルを使用します。
ハのIVは600Vビニル絶縁電線なので使用できません。