ブース外への拡散防止
CL-905陰圧ブースは、CDCガイドラインに準拠した簡易陰圧装置としての機能を有します。
天井に搭載した高性能HEPAフィルター付きのファンフィルターユニットで排気を清浄化し、ブース内を陰圧に保つことでマイクロミスト(エアロゾル)などの拡散を防止します。
CDCガイドラインでは感染症の拡大防止のために以下のような仕様が要求されています。
差圧(陰圧室と外部) | 2.5Pa以上 |
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1時間当たりの換気回数 | 12回以上 |
フィルター性能 | 補修効率0.3µm 99.97%(HEPAフィルター) |
出典:米国疾病対策センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)
Guidelines for Environmental Infection Control in Health-Care Facilities より一部抜粋
ファンフィルターユニット
高性能のHEPAフィルターとプレフィルターで構成されたファンフィルターユニットは一般的な100Vコンセントで動作し、電源をONにした後、わずか数秒でブース内が陰圧状態になります。
HEPAフィルターの交換時期の目安は、1日8時間の定格運転で約6か月間です。
※HEPAフィルターの交換時期は使用環境により大きく変動します。
プレフィルターは異物を吸い込まないためのもので、ホコリなどが溜まれば掃除機で吸い取る程度のメンテナンスで再利用できます。破れるようなことがあれば交換してください。
外気を取り込む4つのダンパでブース内の陰圧調整が可能
正面と背面に2か所ずつ、合計4か所の圧力調整用のダンパ(逆流防止付き)を装備。
ダンパの開閉により圧力の調整が可能です。
ダンパを1か所だけ開放した状態で負圧4Pa、換気回数50回/時、全てを開放した場合、負圧0.5Pa(電源周波数50Hz時)となります。
※ダンパは必ず1か所以上、開放してご使用ください。
伸縮・移動式
キャスター付きの軽量なアルミフレームですので、一人で伸縮・移動可能です。
一般的な100Vのコンセントがあれば移動先で即使用可能です。
陰圧ブースは最も縮めた状態で幅2000mm×奥行き850mm(ベッド一台分程度)になり、最も展開した状態で幅2000mm×奥行き2530mmになります。
※移動中は段差などでの転倒にご注意ください。
エアコンスタンド
オプションのエアコンスタンドを使用することで、家庭用のセパレート型エアコンを設置可能です。
冷房時、室内機に結露した水は、ポリタンクに受ける構造です。
※ドレン用ポリタンク台はポリタンク寸法 390(W) ×240(D)mm以下のものが設置可能。(ポリタンクは市販品を別途ご用意ください。)
※エアコン用コンセントおよび本器から電源コンセントまでのケーブル、電源プラグは別途ご用意ください。
不織布(プレフィルター)
ブース
63~10回 / h(60Hz)※1
風速とダンパ開口調節による
1~5Pa(60Hz)※1
(ダンパ4カ所全開~1カ所のみ開放時※2)
72~44dB(60Hz)※1
風速調節により変化
(帯電防止剤練り込み)/ 厚さ0.3mm
(シート14kg+フレーム27.5kg+FFU13.5kg)
※1 60Hz地域での「弱」運転は、CDCガイドラインの換気回数を満たしません。詳しくは取扱説明書を参照ください。
※2 本体破損の恐れがあり、ダンパ4カ所を全て閉じた状態で運転できません。