第一種技能試験のポイントと回路について

第一種技能試験のポイント

ポイント1 高圧回路が出題される


高圧回路が出題される変圧器などが登場し、回路が複雑になります。


ポイント2 試験当日に指定される施工条件・内部結線図


事前に公表される候補問題の情報だけでは施工することができないため、
試験当日に指定される施工条件を正しく理解する必要があります。
また、配置も下図のように変更になる可能性があります。


【施工条件で指定される内容】
使用する電線の種類、太さ
電線の接続方法(リングスリーブか差込形コネクタ)
変圧器などの内部結線図や回路の展開接続図など
連用取付枠の使用について
電線管の使用・ボンド線の施工について
電流計、電圧計の測定対象について

単相変圧器

例:1φ2W(単相2線式)

 
  100V 200V
接続端子 u-o端子間・v-o端子間 u-v端子間
電線の色 u・v 黒線(非接地側)
o    白線(接地側)
施工条件に従う
接地線 o端子

※どちらの端子間に接続するかは施工条件に従ってください。

三相変圧器 変圧器1台の場合

例:3φ3W(三相3線式)

接地線はv端子に接続します。電線の色は施工条件に従ってください。

三相変圧器 Δ結線やV-V結線など変圧器が複数台の場合

例:3φ3W Δ3Δ結線の場合

変圧器が複数台の時は各端子台の間を渡り線(青線で示した部分)で繋ぐ必要があります。
どのように繋ぐかは変圧器結線図に従って施工してください。
変圧器2台のV-V結線の場合も同様に変圧器結線図に従ってください。
接地線を繋ぐ端子は施工条件に従ってください。

CT (変流器)



配線図から読み取れるようにCTは変圧器の高圧側に接続するため、CT結線図のように
電源のKIPは一度CTを通って変圧器へと繋がります。

電流計

例:電流計で変圧器二次側のv相を測定する場合

電流計は電源や負荷と直列に接続します。
三相3線式回路の場合は、測定対象の相に対して直列になるように接続します。
測定対象については施工条件で指定されます。

電圧計

例:電圧計でT相とR相間の電圧を測定する場合

電圧計は電源や負荷と並列に接続します。
三相3線式回路の場合は、相間の電圧を測定するため測定対象の相間を電圧計で繋ぐように接続します。
測定対象は施工条件で指定されます。

展開接続図


回路の施工条件は展開接続図から読み取る必要もあります。
展開接続図は下記のルールに倣ってこのように読み取ります。
黒色:非接地側なので黒線を使用
白色:接地側なので白線を使用