必要な工具
- ・リペアスタンド
- ・六角レンチ(4mm、5mm)
- ・ラジオペンチ
- ・クイックリリース
- ・使用しなくなったハブ
- ・グリス
ここでは、フレームに取り付けられているボトルケージ用台座の補修方法について解説して行きます。
ボトルケージ用台座は、フレームに取り付けられているウォーターボトルを保持するためのボトルケージを取り付けるためのものです。これらの部品は使用する事によって、緩んでしまう事があり、適宜補修が必要になる事があります。
ここでは、直接フレームに溶接されているものではなく、アルミやカーボンフレームなどに採用されている「スレッドフィッティング」と呼ばれる部品を使用している場合の補修方法について解説しています。
これらの部品は、フレームパイプに挿入した後、ちょうど「リベット」のように部品自体を変形させる事で取り付ける事ができます。
スレッドフィッティングは、フレームにある取り付け穴の直径より、わずかに細く設定されています。必要な工具をスレッドフィッティングに取り付け、工具によってスレッドフィッティング自体が引っ張られ、フレーム内部に挿入された部分が変形する事でフレームにしっかりと固定される仕組みになっています。
- スレッドフィッティング
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作業準備
万一、ご使用のフレームに取り付けられているスレッドフィッティングが緩んでいる場合、ボトルケージを取り外すことから始めます。
実はこの作業が大変困難であり、簡単にボトルケージを取り外す事が出来ないかも知れません。
これは、緩んだスレッドフィッティングがボトルケージを固定するボルト共に動いてしまうため、いくら固定ボルトを緩めようとしても、全く緩まないといったケースが大変多く見受けられます。
最初に試すべき方法としては、スレッドフィッティングが回転しないよう、フレームパイプに引っかかるような荷重をかけながらボルトを回転させる方法が挙げられます。
その場合、六角レンチを少しだけこじった状態で回転させたり、ボトルケージを軽く引っ張り上げるようにしてボルトを回転させるように作業するとスレッドフィッティングがフレームパイプに押しつけられることになり、供回りを防ぐ事ができます。
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次に、ボトルケージとスレッドフィッティングの間にスペースがある場合、直接スレッドフィッティングをラジオペンチなどを使用して保持し、固定ボルトを緩める方法が挙げられます。
この場合、フレームが傷つかないよう十分に注意してください。
注意:あまりケージをこじりすぎるとフレームパイプが破損してしまう恐れがあります。
前述のとおり、スレッドフィッティングはフレームの内側に入っている部分を引っ張る事で変形させて固定しています。
補修が必要なスレッドフィッティングのネジが完全につぶれてしまっている場合や、フレームパイプの取り付け穴が完全に広がってしまっている場合などは、これらの補修を行う事ができません。
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工具の準備
なんとか固定ボルトを緩め、ボトルケージを取り外す事ができたなら、使用する工具の準備をします。
まず、使用しなくなったハブ、もしくは片方の玉押しとロックナットだけを取り付けたアクスルシャフトを用意します。またそれに適合したクイックリリースレバーを用意してください。
クイックリリースレバーの多くは、ボトルケージ固定ボルトと同じM5X0.8mmとなっているはずです。
右図のように、クイックリリースの長さを調整するため、適当なスペーサーが必要になる場合があります。
- スレッドフィッティング補修工具
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右図では、スレッドフィッティングを引っ張り上げるためにクイックリリースレバーを閉じた状態ですが、隙間が生じているために十分にスレッドフィッティングを引っ張り上げる事ができません。
このような場合、その隙間を埋めるスペーサーが必要になります。
ちょうど、Aヘッドの調整と同様と考えていただければお分かりになると思います。
- スレッドフィッティング補修工具
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