工具使用の基本とメンテナンス
工具使用の基礎
- 1. 必ずサイズの合った工具を使用しましょう。部品の破損につながります。
- 2. 工具がしっかりと噛み合った状態で作業しましょう。工具が奥まで噛み合ってないと、部品や工具の破損につながります。
- 3. ハンドル部の延長など、工具を改造しての使用は絶対に行わないでください。
- 4. 破損や明らかな変形が見つかった工具での作業は絶対に行わないでください。
- 5. 無理な姿勢での作業は作業ミスやケガの原因となります。
- 6. 作業中に違和感を感じた場合は速やかに作業を停止し、工具や対象物の確認を行いましょう。
工具のメンテナンス
工具は消耗品です。また普段からメンテナンスを行っていないと、いざというときに使えません。工具の性能をいつでも100%発揮できるよう、また長くご愛用いただけるよう工具につきましてもメンテナンスをお勧めします。
- 1. 可動するネジ部にはグリースを塗布しましょう。ネジの動きをスムーズにし、消耗も軽減します。
- 2. 金属である工具や刃物にとって錆びは大敵です。湿度の高いところでの保管は絶対にしないでください。
- 3. 可動するピンや摺動部、また刃部にも注油を必ず行いましょう。消耗を軽減させ、動きをスムーズにします。
- 4. 長期にわたり使用しない工具でも定期的に不具合がないかチェックしましょう。
工具への注油
注油というのは自転車の整備で重要な項目の一つ。当然、工具にとっても大事なメンテナンスの項目なのです。
ここ数年、工具への注油など工具のメンテナンスを呼びかけてきたおかげなのかどうかはわかりませんが、ネジの焼き付きなどでクレームとして送られてくる件数が少なくなってきているように感じております。喜ばしいことです。
ですが、逆に「注油しているのに・・・」「グリースを塗っているのに・・・」と言ったクレームが増えてきました。
現物を確認させていただくと確かに注油はされているようです。ですが・・・真っ黒です。
注油しすぎというより、洗浄をせずに潤滑油を追加、追加で注されたようでゴミや切り子などもしっかり油の中に残っております。
潤滑油に異物が混入すると当然潤滑性能は低下しますし、ネジなどは異物が噛み込むと破損につながります。せっかく注油していても肝心の部分まで油が浸透していないということもあります。
多すぎる油、汚れた油は“百害あって一利なし”です。
注油の前には洗浄をしてください。これは自転車も同じこと。
しっかりと汚れを取ってから注油する。基本です!
いまさら言うことではないのですが、初心忘れるべからずですね。
ただし、切削油については多すぎてもいいくらいですので、どんどん使用してやってください。
ちょっと話はそれますが油を適所に適量を行うために便利なグッズと言えば油差しです。
HOZANのZ-64 精密オイル差し は更に精密な作業を可能にする極小ノズルを採用。
- Z-64 精密オイル差し