カセットスプロケットの着脱
フリーホイール(ボスフリー)の着脱
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このメカニカルアドバイスでは、カセットハブ及び、フリーホイール(ボスフリー)とシングルスピードフリーホイールのスプロケットの取り外しと取り付けについて説明します。
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リアスプロケットは、以下のいずれかの方法でハブに取り付けられています。
あなたの自転車のカセットスプロケットの種類やメーカーを確認してください。
以下にParkToolの互換性のある工具をまとめました。
外観・形状 | 主な適応カセットスプロケット、フリーホイール | ノッチ数 | 直径 mm |
品番 |
---|---|---|---|---|
Shimano、SRAM、ChrisKing、SunRace、Hugi などのカセットロックリング | 12 | 23.4 | FR-5.2
FR-5.2G FR-5.2GT FR-5.2H |
|
Campagnolo | 12 | 22.8 | BBT-5 | |
シングルスピード外部ロックリングタイプ | 2~8 | HCW-17 |
Campagnoloのディレーラーが搭載されている場合、Campagnolo互換のロックリングを使用している場合が多いです。
そのような場合には BBT-5 を使用してください。
あなたの自転車のリアスプロケットがこのような形状であれば、恐らくロックリングタイプのカセットスプロケットです。
最新のカセットスプロケットシステムでは、すべてのスプロケットにスプラインがあり、スプロケットはスプラインに沿って取り付けられていて、一番小さいスプロケットの外側のロックリングで固定してあります。
「LOCK」という表示と、ロックするための回転方向を示す矢印とトルクが表示されています。
ロックリングを矢印の反対方向に回すことでロックリングが緩みます。
ロックリングとスプロケットの接触面には緩み止めのローレットが付いていることが多く、ロックリングを緩めたり締めたりすることで大きな音がすることがあります。
多くの場合、フリーハブボディとカセットスプロケットは、スプラインによって一定の方向にのみ収まるように設計されています。
これにより変速ポイントを一定の位置に合わせることができます。
カセットスプロケットを外すには、スプロケットリムーバー でスプロケットが回転しないようにして、フリーホイールリムーバー でロックリングを反時計回りに回します。
ロックリングがフリーハブから外れ、カセットスプロケットが外れます。
カセットスプロケットを取り付ける際は、内側のネジ部分に グリース を塗布します。
カセットスプロケットをフリーハブに合わせて スプロケットリムーバー で規定のトルクまで時計回りに回します。
古いフリーハブにはハブ芯の近くにノッチがない場合があります。
このような古いフリーハブでは、カセットスプロケットの固定にロックリングを使用していませんでした。
画像のハブではダストキャップはありますが、ノッチやロックリングの溝はまったくありません。
一番小さなスプロケットがロックリングとして機能します。
あなたの自転車のフリーホイールの種類やメーカーを確認してください。
以下にParkToolの互換性のある工具をまとめました。
外観・形状 | 主な適応カセットスプロケット、フリーホイール | ノッチ数 | 直径 mm |
品番 |
---|---|---|---|---|
Shimano、SunRace、Sachs ※Falconと形状が似ていますが互換性はありません。 1985年以前のユニグライド、Sachs Aris、DNP製の5~9連ボスフリータイプ |
12 | 約23 | FR-1.3 | |
Suntour ※4ノッチ 6ノッチのフリーホイールには使用しないでください。 |
2 | 約26 | FR-2 | |
Suntour(1986年以降) | 4 | 約24 | FR-3 | |
Atom、Regina、Zeus、一部のSchwinn | 20 | 約21.6 | FR-4 | |
シングルスピード、BMX | 4 | 約40 | FR-6 | |
Falcon ※Shimanoと形状が似ていますが互換性はありません。 |
12 | 約23 | FR-7 | |
コンパクトなシングルスピード(30mmスレッド/フリップフロップ) | 4 | 約32 | FR-8 |
古いShimanoの規格には、12ノッチで直径が約20mmのものがあります。また、フランスのMaillardの規格には24ノッチで直径が約31mmのものがあります。
これらに適合する工具はParkToolでは製造していません。
取り外しに適切な工具がないフリーホイールも存在します。
画像のフリーホイールは2つの非常に狭く浅いノッチがあり、工具が十分にかかりません。
このようなフリーホイールを取り外す場合、フリーホイールと工具の両方を破損する可能性があります。
詳しくは「専用工具の無い場合のフリーホイールの取り外し 」を参照してください。