作業手順
- 1. 使用するフロントフォークのステアリングコラムの直径とヘッドセットの下玉押しの内径をノギスで計測し、正しいサイズのカッターを選択し、CRC-1 のボディーに取り付けます。
- 2. ステアリングコラムに対して適切なセンタリングコレットをボディーに取り付けます。1インチ用は黒色、1-1 / 8インチ用は青色のセンタリングコレットを使用します。
この時、センタリングコレット調整キャップは十分に緩めた状態にしてください。
- 3. ステアリングコラムとCRC-1 の遊びを取るため、センタリングコレット調整キャップをゆっくりと時計方向に締めていきます。
- 4. CF-1などの切削油をカッターにたっぷりと塗布します。
- 5. 下方向に一定の圧力をかけながら、静かにCRC-1 を時計方向に回転させます。この時、下方向に下げる力と回転させる力の割合は4:6程度で作業を行います。
- 6. CRC-1 がフォーククラウンレースに着座するまで回し続けます。
- 7. 途中、センタリングコレット調整キャップを緩め、切削状態を確認し、適宜再度センタリングコレット調整キャップを締めて作業を行います。
- 8. クラウンレースが完全に垂直になった状態を確認したら、CRC-1 をステアリングコラムから取り外します。
注意:全ての切削工具は著しく消耗するため、再研磨が必要になります。金属で金属を切削している以上、カッターの消耗は想像をはるかに上回ります。作業者の技術レベルや使用環境、切削するフレームの素材、切削油のタイプや量など様々な要素によって、カッターの消耗度には差が生じます。
しかしながら、必ず消耗して行くカッターは、最低でも1年に1度は状態を確認し、適宜再研磨をおこなう必要があります。