最初に、パンク修理が必要な個所を特定します。
チューブにエアを入れてみます。
できれば、通常のチューブの幅の2倍程度まで膨らむようにします。

タイヤとチューブの取り外しにはタイヤレバーをご使用ください。

また、水を用意できない場合でも、舌を出して漏れているエアを感知したり、耳の近くなどでエアが漏れている音などを聞く事で、どの付近からエアが漏れているのかを簡単に探す事ができます。

まれにエア漏れが発生している穴が小さい場合、エア漏れが発生している箇所を特定しにくい事があります。また穴が一か所にあるとは限りません。
必ずチューブを全域にわたって確認します。

タイヤやリムなどをチェックします。
タイヤの中に残っているパンクの原因となった異物などを確認し取り除きます。
タイヤに刺さった釘などの異物は、LP-7 などのペンチで取り除きましょう。
またリムやリムフラップも同時に確認します。万一、リムフラップが切れていたり、消耗している場合は必ず交換を行います。

※注意：タイヤをチェックする際、鋭利な遺物がある場合があります。作業の際はグローブなどで手や指先を保護して行ってください。

もしタイヤに破損が見られた場合は…

チューブを補修する場合は、エア漏れが発生している箇所にペンなどでマーキングを行うと修理の際に便利です。実際に修理する際には、エア漏れが発生している箇所の周辺は全て紙ヤスリなどで削ってしまうため、穴の位置が分かるよう穴から離れたところでわかるように行います。

パンク修理でパッチを張り付けるために使用する接着溶剤は溶着剤とよばれる、対象物を溶かして、強く接着させるものです。
インナーチューブ表面には保護膜があり、それを剥がす必要があります。

まずはその周辺をきれいな布でごみを取り除き、貼り付けるパッチの大きさよりも広い面積を紙ヤスリなどでインナーチューブ表面を荒らします。
必要以上に紙やすりでインナーチューブを削ると、接着力を低下させたり、インナーチューブに穴をあけてしまう恐れがありますので注意します。

ヤスリの目が粗すぎる場合、パッチとの間にわずかな隙間を作ってしまうことがあります。紙ヤスリの場合は200番以上の細かさが推奨となります。

適宜、洗浄液（イソプロピルアルコールなど）を使用し、補修個所周辺を洗浄します。

【一般的なパッチ（VP-1C など）を使用する場合】

• ① 加硫接着剤を補修する穴の周辺に均一に塗布できるよう、使用するパッチよりも広い面積に対して薄く指で延ばしていきます。
  できるだけ薄く、少ない量の加硫接着剤を使用するのがコツです。
• ② 塗布した加硫接着剤を十分に乾かします。特に湿気が多い場合は、時間をかけて十分に乾燥させます。
• ③ パッチについているアルミ箔を取り外します。この時、透明の保護フィルムは剥がさないよう注意してください。
• ④ 補修する個所がパッチの中央に来るように位置を決め、パッチをインナーチューブに貼り付けます。
• ⑤ 透明の保護フィルムの上から指で圧力をかけ、完全にパッチをチューブに密着させます。特にパッチの端をしっかりと密着させるようにします。適宜、タイヤレバーなどで圧力をかけます。この時、必要以上にパッチをこすらないようにします。あまり強く圧力をかけ過ぎると、パッチがゆがみ、パッチの粘着力を著しく低下させる恐れがあります。
• ⑥ 透明なフィルムを慎重にパッチから取り外します。
• ⑦ タイヤ内部にインナーチューブを装着し、エアを充填します。
  貼り付けたパッチ周辺もしくは他の箇所からエア漏れがないか、チェックします。

【GP-2C スーパーパッチ を使用する場合】

• ① パッチの剥離紙を半分だけ破り取ります。
  補修する個所がパッチの中央に来るように位置を決め、半分だけ露出した接着面をチューブに貼り付けます。
  この時、絶対に指で接着面を触らないようにしてください。接着力が著しく低下する恐れがあります。
• ② 残った剥離紙を取り外し、パッチをチューブ貼り付けます。
  指でパッチに圧力を加え、完全にパッチをチューブに密着させます。
  この時、工具などを使用して、必要以上にパッチに圧力を加えないでください。パッチの粘着力を著しく低下させる恐れがあります。
• ③ これで補修は終了です。
  この時、インナーチューブ単体でエアを充填しないでください。GP-2C スーパーパッチ は、タイヤ内部にインナーチューブを納め、タイヤの内側によってサポートされて初めて効果を発揮します。特に変形率が高い太めのチューブに対してGP-2C スーパーパッチ を使用される場合は注意が必要です。
  GP-2C スーパーパッチ はロードタイヤなどの変形率が低い細めの高圧タイヤに最も適しています。

1. タイヤの補修個所を確認

補修個所が完全にTB-2 で覆えるようであれば一時的な修理が可能です。
万一、補修個所がTB-2 の大きさよりも広い場合は、修理ができません。

TB-2 の剥離紙を取り外し、補修個所にTB-2 を貼り付けます。
TB-2 がタイヤビードを超えないよう注意します。
万一タイヤビードを超えてしまう場合は、必ずタイヤビードを超えた部分をハサミやカッターなどで切り落としてください。

TB-2 をしっかりと補修個所に圧力をかけて貼り付けます。