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ボトムブラケットの識別
はじめに
ボトムブラケットはクランク間のベアリングシステムです。これは、ボトムブラケットシェルと呼ばれるフレーム部の内側に収まります。
ベアリングはアダプターまたはカップ(ワン)によってシェル内に保持されます。クランクシャフトは2つのクランクを相互に接続し、ベアリングにも接続します。
ボトムブラケットシステムをメンテナンスするには、それがどのようなタイプであるかを知る必要があります。
ボトムブラケットには似たように見えるさまざまな異なる規格があり、そのタイプを特定するのは難しい場合があります。
外観からボトムブラケットのタイプを識別できることもありますが、より正確に特定するためにクランクを取り外す必要がある場合があります。
ここで確認する基本的なボトムブラケットは次のとおりです。
目次▼
圧入(プレスフィット、press fit)
圧入タイプのボトムブラケットシステムは、ネジ山のない滑らかなボトムブラケットシェルを持つフレームに使用されます。
ベアリングを含むアダプターまたはカップはシェルに圧入されます。
圧入タイプのボトムブラケットシステムでは、外側から工具をかける部分はありません。
ネジ切タイプのボトムブラケットシステムもベアリング受けにベアリングを圧入しますが、これらは別のシステムとして扱われます。
詳細は、以下のページをご参照ください。
» ボトムブラケットの着脱: 圧入ネジ切り(スレッド)
ネジ切タイプのボトムブラケットシステムでは、ベアリング受け(ワン)を着脱するための工具が必要です。
工具には、外部ノッチ、内部ノッチ、ピン穴、または板スパナなどがあります。
ネジ切タイプのボトムブラケットシステムは、次の3つのタイプに分類できます。
調節可能なカップアンドコーンタイプ
カップアンドコーンタイプのボトムブラケットシステムには、非ドライブ側に2つのツールフィッティングがあり、そのうちの1つはカップから独立したノッチ付きロックリングです。
これらの規格により、このシステム独自のベアリング調整が可能になります。
これらのボトムブラケットは、クランクシャフト、ベアリング、カップに分解できます。
カップアンドコーンタイプのボトムブラケットシステムには、クランク取付け部分の断面が円型のコッタード、断面が四角型のスクエアテーパード(コッタレス)、Shimano® Octalink®、ISISドライブ、パワードライブなどがあります。
カートリッジタイプ
一部のボトムブラケットには、ベアリングにクランクシャフトが内蔵ユニットとして組み込まれています。
これらは一般にカートリッジタイプのボトムブラケットシステムと呼ばれます。
ネジ切りされたカップがユニットをフレームシェルにしっかりと保持します。
詳細は、以下のページをご参照ください。
» ボトムブラケットの着脱: カートリッジタイプエクスターナルタイプ
エクスターナルタイプのボトムブラケットシステムは、カートリッジベアリングを備えたカップ(ワン)で構成されています。
ベアリングはボトムブラケットシェルの内側または外側に配置されます。
これらのボトムブラケットはフレームにねじ込まれ、クランクシャフトがベアリングに通されます。
詳細は、以下のページをご参照ください。
» ボトムブラケットの着脱: エクスターナルタイプスレッドトゥギャザー (スレッドスルー)
Campagnolo® Ultra-Torque®(カンパニョーロ ウルトラトルク)
ワンピースクランク(アシュタブラ、アメリカンタイプ)
「Ashtabula(アシュタブラ)」または「アメリカンタイプ」とも呼ばれる一体型のクランクを持つボトムブラケットシステムで、簡単に見分けることができます。
クランクを外すとボトムブラケットのベアリングも外れます。
詳細は、以下のページをご参照ください。
» ボトムブラケットの着脱: ワンピースクランク