その他

















事例1 ゴミ箱としてポリ袋を使用していませんか
ポリ袋は、非常に大きな電位を発生させてしまうため不適です。
対策されたゴミ箱を使用するか、EPA外にゴミ箱を設置してください。
事例2 湿度管理=静電気対策だと思っていませんか
湿度管理により静電気の発生量を減らすことはできますが、0にはできません。
湿度管理は静電気対策には有効ですが、ESD管理のための第一の方法と考えるべきではありません。
確実に静電気をなくすことができる静電気対策を行った上で、+αの対策として実施ください。
※湿度の数値に関する明確な規定はRCJS-5-1の規格にはありません。
事例3 点検頻度は適切ですか
規格では点検頻度が定められています。
頻度が多い分には問題ありませんが、少ないとリスクとなります。
規格通りの頻度での管理をお願いします。
事例4 EPA内の絶縁体の取り扱いで困っていませんか
EPA内に絶縁体を持ち込む場合、以下3段階の判断基準があります。
①プロセス上絶対に必要であるかを判断する
不要→EPA内から取り除く、もしくは対策されたものに置き換えてください。
必要→②に進みます。
②静電界を管理する
以下3つの条件を満たしている場合→問題ありません。
以下3つの条件を満たしていない場合→③へ進みます。
- ⅰ)ESDSを扱う場所の静電界は、5000V/mを超えない
- ⅱ)表面電位が2000Vを超える場合、ESDSから最低30cm離す
- ⅲ)表面電位が125Vを超える場合、ESDSから最低2.5cm離す
③イオナイザを使用し、②の条件に収まるようにする
イオナイザを使用し、帯電を中和します。
必要に応じて絶縁材料表面への科学的処理・湿度管理も行ってください。
事例5 ESD対策を進める際の人体保護対策について困っていませんか
RCJS規格は原則電子デバイスの保護を主とした規格です。
人体安全の要求事項に取って代わるものではありません。
規格内にも以下のような記載があります。
RCJS-5-1には、人体の安全性についての要求事項は含まれていないので、RCJS-5-1に記載している場所を含む全ての作業場所で、全作業員の健康と安全性に関して、国及び地域の法規上の要求事項に適合しているかを考慮する。
一般的には、ESDSの保護に対する耐量の最小値は存在しない。
しかしながら、人体の安全に対する最小値は要求すべきである。
関連する要求事項、及び/またはIEC 61010-1、IEC 60479、IEC 60536、IEC 60364の参照を推奨する。
人体安全のための対策に関しては、他規格を参考にする、社内の関連部署に確認する等で別途対応してください。